こんにちは。
吉田町と野毛を愛する横浜市中区(馬車道・関内)で開業中の税理士しのはらともあきです。
本日のブログは・・・。
ここ最近、税理士のお友達とお話してみて、いつも僕は税理士試験という苦行について
ポジティブな側面で話をし続けてきたので(専門学校の講師時代も勿論そうです)
逆にネガティブな側面からアプローチしてみよう
ってそんな事を書かせて頂きます。
しのくん
はぐみ
しのくん
たお
しのくん
目次
ネガティブな側面1:時間がかかり過ぎる。お金もかかる。
しのくん
スムーズに突破する方は9年かからないかもしれませんが、
僕は9年かかりました。
そして税理士試験っておそらく早い人で20代からスタートしたり、
30代からスタートの方も多いかと思いますが、
人生において色々、恋愛、結婚、子育て、仕事を一番頑張らなきゃいけない時期(出世競争など)
とにかく人生ではキーとなる時期にこの底なし沼のような先の見えない資格試験にチャレンジすること自体、
恐ろしく色々な大切なものを失いかねない試験ですね。
当然ですが、時間さえすれば、努力さえすれば絶対に合格が確約されるわけでは無いので
税理士試験のように長期化が想定される試験にチャレンジするのは
人生(1年間でも大事な人生の一部を費やしますから)を賭したギャンブルでもあります。
そして、税理士試験は一般的に独学での合格はまず無理かと思います。
そうすると、専門学校へ毎年20万円以上のお金を払う(複数科目であればその倍など)必要があります。
税理士試験が長期化すればするほど、人生の大事な時期を失い、お金も失い、
メンタル的にはかなり苦しい状況に置かれかねません。
そこまでしても欲しい資格なのか?
これは常に自問自答した方が良いでしょう。
因みに、僕はかなりのものを失ったと自負しています(笑)
たお
ネガティブな側面2:理論暗記とか要る?試験制度に疑問が残る
しのくん
理論暗記に膨大過ぎる時間を費やしますが、
条文は改正も入りますし、実務でしたら、暗記した条文を
そのままアウトプットするような事も無く、
条文読みたくなれば、税務六法なり、e-govなりで読みたい時に読みたいものを読めばいいわけです。
膨大過ぎる時間をかけたあの暗記作業は本当に税理士として活躍するのに必要なのか?
という疑問は残ります。
せめて、法規集は持ち込み可にするとかは全然アリかなと僕は思います。
その方が、実践的ではないでしょうか。
また、合格は上位〇%が合格する仕組みなので、
物凄い猛者たちが集まったヤバい年だとどれだけ実力があっても合格できない可能性がある。。
試験会場によって、机や受験環境に大きな違いがあり過ぎる!(大学で机小さすぎてこれ合格率に影響するだろ!って場所もある)
など、どうしても不公平は少なからず出てしまいます。
これも仕方のない話ではありますが。
はぐみ
ネガティブな側面3:模範解答が公表されず、全てがブラックボックスの中で行われる不安感
しのくん
全てがブラックボックスの中で行われ、各専門学校の予想回答が分かれることもあります。
そうなるともう結局、真実ってどこにあるか分からないです。
1年に1度の人生をかけた試験で、自分の解答に対して、
本当の意味での次なる対策が立てにくい
という恐ろしい側面があります。
頑張っても頑張っても落ちると、
もはや一体どこがダメだったのか?
出口の見えない迷路のようなものに迷いこんでもおかしくありません。
これは、受験生にとっては本当に苦しいでしょう。
たお
じゃあどうするの?税理士になりたくないの?
しのくん
税理士試験を将来お金持ちになるツールとして考えた時に、
コスパ良い?コスパ悪い?
いって言われたら、コスパ悪いと思っています。
僕は大事な人生の9年間を失い、
色々な趣味や友達を失い、
これでコスパ良いとは到底言えません(笑)
そもそも税理士試験にコスパ求めるなら
絶対コスパ悪いからやめるべきだと思います。
将来就職のために、、、
将来手に職を、、、
だったら、他にもっと取りやすくて、コスパ良い資格あるのではないでしょうか。
簿記2級あたりでストップされるのがコスパ良い気がします。
正直、税理士試験は問題だらけですね。
ネガティブな側面から見ればもっとあるでしょう。
僕ももう二度と受けたくないです。
そうなると、行きつく先は、
自分の人生、税理士として生きる選択がしたいのか?
別にそこに拘りは無いと言い切れるのか?
それだけだと思います。
人生も無駄にするかもしれない
お金もかかる
実務だったらネットで良いのにくだらない条文暗記かよ
試験制度だって不明瞭で不公平だ!
これを言うのは簡単です。
じゃあ、問いたい!
だけど、税理士になって仕事したいんじゃないの?
って、だったら、林先生わかりますよね!
いつやるの?
「今でしょ!」
…
はぐみ
たお
しのくん
やっぱり、
税理士の仕事は僕はとても面白いと思うし、税理士という資格はコスパは良くないけど、
力はあると思っています。
だから、自分の人生、もし税理士になってこの世界で生きていきたい!
って思いが強いならば、是非、ネガティブな側面も沢山あるけど、
これらを乗り越えて税理士なって欲しいです。
是非、皆さんも税理士になった暁には、
僕と一緒に税金トークでもしながら一緒にお酒を飲みましょう!
「しのはらともあき税理士事務所」の所長の僕はこんな感じの税理士です。
しのくん
はぐみ
たお
【編集後記】
ネガティブな側面を見てから、
ポジティブな側面を見れば、自分の本当の気持ちも見えてくる気がします。
本当に税理士になりたい。喉の奥から手が出るほど、税理士になりたいと思うならば
苦しい事や理不尽な事、悔しい事は沢山あるけど、
是非、やるからには前向きに楽しく人生を謳歌するつもりでチャレンジして欲しいです。
そうしたら、きっと税理士になったらもっと楽しい日々が待っていると思います!
苦しんだ事も決して無駄ではございません。
経営者さんとお話をする際にきっとあなたの経験は活きている。
そう思います。